貯蓄の考え方を変えないとお金は生まれない ~今すぐサラリーマンが見直すべき3つの貯蓄~

老後の資金、子供の教育資金、住宅資金など、人生にはお金の悩みがつきもの。

とはいえ、明確な数字がなく個人個人で必要な金額も変わってくる。

 

 

一昔前であればサラリーマンの貯蓄は銀行に預ければよかった。

銀行に預ければ年利6%で増えていくため、約12年で預けた金額がノーリスクで倍になる計算だ。

年利0.002%の今では考えられない。

 

 

退職金も同じように減っている。

ピークの時と現在を比べると約1,000万円も違うのだ。

 

 

もちろん、サラリーマンにもまだまだ多くのメリットは残っている。

・毎月決まった日に給料が振り込まれる

・社会保険料の負担が少ない

・福利厚生が手厚い

・社会的信頼がある

など、守られていることもまた事実。

 

しかし、現状よりも給料が大きく向上することは期待できない。

そうなれば、”貯蓄”という点において、サラリーマンは自分で考えながら生きていかなくてはならない。

 

1.貯蓄の意識を変えることがスタート

貯蓄というとお金を貯めることをイメージするだろう。

貯蓄にはリスクがなく、必要な時にいつでも使えるお金を引き出せることがメリットである。

ただし、預けた以上に増えることはない。

 

 

果たして老後に必要な資金を貯蓄だけで賄えるのだろうか?

先に答えを伝えると、貯蓄だけでは間違いなく将来お金に困ることになる。

 

 

そうならないためには”貯蓄=お金を貯める”ではなく、”貯蓄=お金を増やしていく”に考え方をまずは変えないといけない。

とはいえ、そもそも給料が減ったのに、どうやって貯蓄をすればいいのかと悩むだろう。

 

 

そこで”貯蓄”をインターネットで検索してみる。

すると、こんな言葉が並ぶ。

「銀行で預け入れすれば、大きく増やすことはできませんが、元本を確保しながら安全に資産形成ができます。」

「投資はリスクがあるため、銀行に預ける方が安心です。」

「給与を天引きして「財形貯蓄」を利用しましょう。税制面の優遇もあります。」

 

 

日本人らしい100%防御型思考だ。

将来を見据えずに、今のお金を減らさないことだけを考えている。

これではいつまで経ってもお金の不安はなくならないし、将来必要な資金を貯蓄することも出来ない。

これが時代に適合できない人の貯蓄の考え方ともいえる。

 

ちなみに、こう言った言葉が並ぶ記事は銀行もしくは銀行関連の組織が書いているものばかりだ。

銀行はお金を預けてもらわないと困るため、当然銀行への預け入れを勧めるだろう。

 

2.投資の勘違い

お金が足りないなら副業で稼ぐしかない。

こんな思想を持っている人をよく見かける。

 

 

残念ながら順番が違う。

漠然と足りないから増やすのではなく、将来どんな生活を送りたいからいくら必要かを見極めることがスタートだ。

目的が決まってはじめて自分の貯蓄方法が見えてくる。

 

 

次にもう一つの勘違い。

これからの貯蓄には投資が必須だ。

しかし、投資は資産形成のためであり長期的な目線で考えなくてはいけない

 

 

ここを勘違いすると投資がギャンブルにすり替わってしまう。

投資はあくまで将来に必要なお金を貯蓄するため。

一攫千金を狙うギャンブルではなく、余裕資金をどのように運用していくかを考えることが正解だ。

 

3.余裕資金は目の前にある

ここまでの内容で、新しい貯蓄の形を理解してもらえただろう。

では、実際にサラリーマンが資産形成するための投資についてまとめていく。

 

まずは余裕資金をつくること

大前提として、生活が苦しくなる投資はやるべきではない。

奥さんや子どもがいる家庭はなおさらだ。

 

 

とはいえ、「お金がない」を口癖にしていていては、将来資金が足りなくなることは目に見えている。

そこで、今の貯蓄方法の見直しをまずは始めて欲しい。

 

サラリーマンが見直すべき代表的な貯蓄方法を“3つ”あげる。

1)恩恵がない銀行の定期預金

最初に少し話したが、今や銀行の金利は0.002%

毎月2万円20年間預け入れしたとして、いくらになるか?

だいたい480万”10円”程度だろう。

20年預けてたった10円しか増えないのだ。。。

 

 

引き出す時の手数料でマイナスになってしまう。  

それでもまだ銀行に預けようと思う人は、もう一度最初から読み直すことを勧める。

銀行に預けているお金は、今すぐ余裕資金として投資していこう。

 

2)魅力がない財形貯蓄

実は財形貯蓄で損をしているサラリーマンは非常に多い。

私の会社でも入社当時に説明を受け、よくわからないまま貯蓄を続けている人がほとんどだ。

表向きには給与天引きで貯蓄をしてくれる訳だから、すぐにお金を使ってしまう人にとっては心強い味方だろう。

 

 

しかし、これも銀行と何ら変わりない。

金利はたった0.002%程度なのだ。

会社のルールがなければ今すぐ解約して余裕資金に回すことを勧める。

 

 

「財形貯蓄は、550万円まで非課税になるからメリットがあるのでは?」

そう思っているあなたは勘違いをしている。

非課税になるのは、あくまで550万円で手に入れた利息だけ

せいぜい10円程度の金額に税金がかかろうが雀の涙でしかない。

そんなことは気にせずに解約しよう。

 

 

住宅財形に加入している人だけが受けられる融資もあるが、正直住宅ローンで充分だと思って良い。

 

3)ただ加入しているだけの企業型確定拠出型年金

最近は企業が掛金を負担し、従業員自信がそのお金を運用することで、退職金が決まる企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入する企業が増えている。

 

 

導入されたときに知識なく運用商品を決めてそのままという人はここにも資金を眠らせていることになる。

企業型DCは企業がお金を払ってくれる資産運用に他ならない。

この知識が抜けていると退職時に天と地ほども受け取る金額に差が出てくる。

 

 

毎月1万円を22歳~60歳まで38年間運用したとする。

利回り1%、3%、5%でそれぞれ運用した場合に60歳で受け取る金額を見てみよう。

1%の場合 ⇒ 554万円

3%の場合 ⇒ 849万円

5%の場合 ⇒ 1,358万円

手数料なども引かれるが、1%と5%では2.5倍も差が生まれることをよく理解しておいて欲しい。

 

 

私も最初は何も考えず、リスク回避のために銀行への定期預金も組み込んでいた。

しかし、当時の利回りは1%以下。

あまりにお粗末な運用でだったと反省している。

 

 

現在は、商品を組み替えることで、9%以上の利回りとなっている。

もちろん利回りが下がる可能性もあるが、0.数%をうろうろするより間違いなく正しい行動をしていると自負している。

 

 

他にも

・手数料がかかるATMを使わない

・携帯代金を下げる

・使っていないサブスクを解約する

・保険を見直す

など、余裕資金をつくる方法は私生活にも転がっている

 

この機会に自分の支出を見直してみて欲しい

 

4.大大前提の何のためにお金が必要か

ここで一度原点に戻って欲しい。

あなたはなぜお金が必要なのか?

 

 

今回は長期的にお金を残すための話が前提になっている。

わたしがお金を増やしたい背景にはこんな目標がある。

・老後に海外旅行を楽しみたい

・時間とお金に縛られない人生を送りたい

・お金がないからできないことを一つでもなくしたい

・子どもがやりたいことは全部やらせてあげたい

・自分たちの介護費用を子どもに背負わせたくない

 

 

正直、サラリーマンをいますぐ辞めたいわけでもない。

しかし、どこかのタイミングで人生を選択できる余裕は持っておきたい。

そのためにお金の勉強をしている。

 

 

お金を知らないと投資することをリスクと考えるが、わたしは資産運用を恐れてずっとお金を眠らせておくことの方がリスクだと考えている。

 ぜひあなたにも、なぜお金が必要なのかを考えた上で、お金をつくるの当たっての正しいリスク管理を身につけて欲しい。

 

5.長い目線で資産運用を

最後に伝えておく。

余裕資金が目の前に眠っている話を今回はした。

余裕資金ができたら次にやるのは資産運用(投資)だ

 

 

ここで忘れないで欲しいことがある。

それは、目先の利益ばかりを求めて、将来の可能性を無くさないようにということ。

「誰でも月収50万」「ブラック企業から脱サラ」「FIREは簡単にできる」こんなキャッチコピーが世の中には溢れている。

その多くは、情報弱者を狙った詐欺だと思っていい。

 

 

きっとあなたもそう思っているだろう。

しかし、お金が絡むとなぜか人は夢を見てしまう

そして、せっかく大切につくり出したお金をなくすことになる

そんな人を見るのはもうこりごりだ。

 

 

話を戻す。

将来を見据えた資産運用は誰でも可能だ。

特にサラリーマンであれば、毎月決まった日に給料が振り込まれるのだからそのお金を投資に回せば良い

 

 

生活の余裕資金は必ずどこかに埋もれている。

まずは身の回りで探してみよう。

ここが資産運用のスタートライン。

 

 

自分の将来のためにマネーリテラシーを高めていこう。

 

 

ザッキー

アップルの成長から聞こえてくる日本企業崩壊の足音

1.アップルの成長から見える日本企業の衰退

アップルの時価総額が一時3兆ドルを超えた。

これは東証一部に上場している2,200社を合わせた時価総額の40%を超える。

 

実は平成の初めはこんなことはなかった。

世界時価総額ランキング上位50社のうち32社が日本企業で、1位〜5位を独占していたくらいだ。

※ちなみに1位はNTTの1,640億ドル。

しかし、たった30年余りで日本企業は大きく衰退した

衰退したというよりも成長が止まったと言ったほうが正しい。

 

 

2021年12月末時点で、日本企業のトップは41位のトヨタで2,568億ドル。

50位以内に入る日本企業はとうとう1社のみとなっている。

ここから見えるのはいかに日本企業がここ30余年で世界に遅れをとっているかということだ。

 

 

近年、日本企業は外国からの労働者を雇うことでコストを抑えてきた

日本は他国に比べ給料が高いため喜んで働く外国人、下手な日本人を使うより安い賃金でしっかり働いてくれると外国人を喜んで採用する企業。win-winなのだ。

 

 

しかし、5年もすればこのバランスは崩れていく。

理由はシンプルで、日本よりも中国など成長著しい国の方が高い給料を払えるからだ。

もちろん、コスト以外の魅力を日本に感じる人がいるのも事実なので、0になることはないだろう。

ただし、減るのは確実だ。

すでにその傾向は見えてきている。

 

 

そうなれば企業は倒産するか高い給料を払うかの二択しかない。

とはいえ、日本人に給料を払えないから外国人労働者を雇っているわけで、身の丈に合わない高い給料を払ったらどちらにせよ同じ未来が待っているだろう。

 

 

ただここで不思議に感じることはないだろうか?

これだけ日本企業の成長が止まっているのに日経平均株価が下がらないのである。。。

むしろ上がっているくらいだ。

どう考えても矛盾している。

 

 

ここに日本という国がいかにその場しのぎで進んできたかの理由がある。

今回の話とは外れるので説明はしないが、赤字国債がどんどん膨れ上がっていることが全てだ。

ぜひ調べてみてほしい。

 

2.サラリーマンのこれから

ここまでの話で日本企業に勤め続けることの危うさを感じてもらえたことだろう。

大手企業でも同じ話だから、他人事だと思わない方が良い。

 

 

ところでサラリーマンの平均年収は知っているだろうか?

令和2年に発表された金額は433万円となっている。

 

 

いや、ちょっと待ってと思った人も多いのではないだろうか?

そう、この金額はあくまで平均なのだ。

実際は労働者の55%以上が400万円未満の年収となっており、しかもそこから税金が引かれるのだから生活は苦しいはずだ。

 

今後はさらに税金が上がっていくと考えてもらってよい。

高齢者人口が増えるのだから国が払う保険料はどんどん上がっていく。

そのお金は税金から払う以外ない。

 

 

上がった税金を会社は給料で補填してくれるだろうか?

もちろんNOだ。

だからこれからを生き抜くには自分の力で稼ぐ以外にない。

 

3.まとめ

日本企業、そして日本の今後の行く末を今回はまとめてみた。

老後2000万円問題という言葉ばかり先行しているが、あなたはしっかり向き合い、自分から行動しようとしているだろうか?

この内容があなたの行動の一助になれば嬉しい。

もちろんお金が全てではないが、お金がないとできないことが多いのもまた事実

これを忘れないでほしい。

 

 

最後に2つ”大切なことを伝えておく。

 

1つ目。

老後の生活は2000万円では足りない。

信じられない人はDMを送ってほしい。

また解説記事を書こうと思う。

 

2つ目。

お金が簡単に手に入ると思わないこと。

いつの時代も「今すぐあなたも脱サラ」「誰でもFIREできます」など、まぁ安っぽいうたい文句で情報弱者をだます人間は存在する

そして、SNSが発達した現代ではより身近になってきているのもまた事実。

あなたはそっち側の人間にならないように。

 

 

私は今すぐ稼げる方法を伝えるつもりはない。

それよりも長い目で見て、自分の力で稼ぐ力を身につけることが必ずあなたの人生を豊かにするから。

知識無くして成功なし。

 

ザッキー